これは「論点を探す」試みです。このトピックで挙げられた論点をこれからの議題にしていきたいなぁと思っています。どんな些細なものでも構わないので(というか、些細なものこそ大事である)、みなさんの「気になること」をどしどし挙げていってほしいです。
2019年末から現在に至るまで、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的なパンデミックが続いています。ご存じではない方はいないと思うので、新型コロナについての詳しい説明は省きます。このトピックにおいては、新型コロナやコロナ禍の社会に関してみなさんが気になっていることを挙げていってもらいたいです。
とはいえ、新型コロナという現在進行形の事象を扱うので、発生源や変異株など未確定情報もたくさんあるかと思います。その点については、情報源の調査などを含め、ギロンバ参加者みんなで慎重に確かめて、冷静に考えていきましょう。
-
私が気になることは、新型コロナやコロナワクチンについての根拠のない憶測や陰謀論が存在しているということです。
現在、全国で新型コロナワクチンの接種が進んでいるようですが、一方で、ワクチン接種のリスクについての論争も行われています。
ワクチンを打つリスクと打たないリスク(=新型コロナに罹患するリスク、罹患した場合のリスク)のどちらが大きいのか?ということが論点の一つになっているのではないかと思います。勿論、どちらがよりリスクが大きいかということは一概には判断できないでしょう。世代・年齢層や基礎疾患の有無・程度・種類などによって、リスクの差異やリスクの感じ方・捉え方の差異はあると考えた方が良いでしょう。
例えば、罹患したとしても無症状となることが比較的多いとされ、また、ワクチンの副反応(痛みや疲労、頭痛、発熱、稀にアナフィラキシーなど)が出やすいとされる若年層にとっては、ワクチン接種のリスクの方が大きいと捉えるかもしれません。
逆に、罹患した場合の重症化率・致死率が高いとされ、また、若年者よりもワクチンの副反応が出にくいとされる中高年や高齢者にとっては、ワクチンを打たないリスクの方が大きいと捉えるかもしれません。
以上は単純な見方だろうと思います。おそらく実態はもっと複雑でしょう。
しかし、現時点では、新型コロナワクチンをめぐるリスクを評価したり、因果関係を特定・確定したりすることはできないと思います。なぜなら、このワクチンは開発されて間もないものであるし、摂取後のデータもまだ不十分だからです。
にもかかわらず、巷では、ワクチンのリスクや因果関係について様々な流言飛語・憶測・陰謀論が出回っています。「ワクチンが原因で人が亡くなった」。「ワクチンを打つと不妊になってしまう」。「ワクチンは遺伝子を改変する作用がある」。これらは事実かもしれないしそうでないかもしれない。ただ、先述のように、現時点ではその答えを出せない。
現時点では、ワクチンが「良いものであるのか悪いものであるのか」を確定的に断言することはできないはずです。ましてや、専門家ではない(私を含め)大多数の人には余計に分からないはずです。それなのに、根拠のない流言飛語・憶測・陰謀論がSNSやインターネット上を中心に大きな力を持っているように思います。